塾長の想い -BLOG-
塾長の想い その45
2020/01/30
もう、クイズ大会はやらない
衝撃的な本を読みました。
「彼女は頭が悪いから」
姫野カオルコさんの書かれた本です。
東大の男子学生5人による強制わいせつという
実際にあった事件から、着想を得たそうです。
姫野さんは裁判の傍聴にも行ったそうなんで、
フィクションとはいえ、空気感がかなり伝わります。
作者の怒りも。
この本を読んでしまってから数日、
なんとも言えない、過去の悔しさや苦しみが
蘇ってきてつらいです。
だからといって
東大生は私たちを見下してるとか
理系はわれわれ文系を馬鹿にしているのだとか
なんといってもとにかく男ってやつは汚らわしいとか
我々ブスはなにをしようととにかく見下されるのだとか
そっちのほうに精神がいくと、
単に自分の世界が狭くなるだけなんで、
なんですが
しかし、
この怒りをどこにぶつければいいの、
という思いもあり、
とりあえず、
クイズ大会やめてみよう
と思いました。
もともとあまり人気のあるイベントでもないし
えいごのもりでは2年に一回ぐらいの割合で、
これまでクイズ大会をやってきました。
えいごのもりが始まったのは2016年だから、
つまり今まで二回やったんですね。
第三回目のクイズ大会は
今年のハロウィンごろに自宅で催そうかと考えていたのですが
なんだか嫌になった。
代わりにお茶会にしようかと。
うん、そうだそうだ、そうしよう。
えいごのもりは、
知識を誇ったり競ったりするような場所ではないのだと
社会に知らしめる必要がある。
そういうことをしたいひとは
あの本にも出てきた
ベルなんとかというとこに行きゃいいのだ。
ところであの本。
なんとも救いのない話かと思ったら
そうでもないのだ。
すごく高潔なひとがひとりだけ出てきます。
ああいうひとに、なりたいなあ。