塾長の想い -BLOG-
塾長の想い その39
2019/12/22
社会を変える
「訳のわかった人は自分を世の中に適合させる。わからず屋は自分に世の中を適合させようとがんばる。だからすべての進歩はわからず屋のおかげである。」(バーナード・ショー)
土曜日、午前中のレッスンを終わったあと、次まですこし時間が空いたので、家に戻って昼食を食べていました。何気なくテレビをつけると、
ウワサの保護者会「先生とうまくいっている?」という番組をやっていました。
ある保護者が、支援教育にあまり理解がない担任に、法律を匂わすようなことを連絡帳に書いたら、ものすごく長い返答が返ってきて、かえってこじらせたとのこと。
そこに教育の専門家という人が返答します。
「支援級の先生のなり手がいない。先生を追いつめたら、とくに若い先生の場合だと、すぐに気を病んでしまう。先生がやめたら、もう次がないんですよ。違う先生が次から次へちょっとずつ見るようなことになるのです。それでいいんですか?」
ザワッとしたものを感じながら、テレビを消しました。もう行く時間です。
違う先生が次から次へと…。
思い出すなあ。
ブラジルで全日制のアメリカンスクールに行く前に、
午前中だけのアメリカンスクールに行ってたことがあります。
先生は病んでたでしょうか。みんな、けっこう入れ替わり立ち替わり…。
英国から来たニールという若い先生が教卓の上に座って授業をしてたら、
友だちが Don`t sit on the desk とか言ったんです。
すると、ニールは真っ赤になって怒り、
西洋の学校ではどの教師も、100%机に座って講義をしているんだ!と。
するとべつの生徒が、日本でも、韓国でも、ブラジルでも、アメリカでも、
イギリスでも、中国でも、どこの国の教師でも、机の上に座って教えてはいけないと
講義をぶったのです。
また、あるときは、ニールが Stop talking! (喋るのをやめろ!)と怒鳴ると、
やはり友だちが You are talking (あなたも喋ってる)
ニールが憎々しげにDon`t be cheeky(生意気言うな) と言い、
cheeky ってなんだと辞書を引いたのを覚えてます。
すぐにニールが来なくなったので、
ニールどうしたの?ってべつの先生に誰かが聞いてたら、
nervous breakdown (神経衰弱)とのことでした。
可哀想なニール・・・。
でも、大阪にいたときは、先生がたはもっとひどい目にあってました。
生徒から「臭い!臭い!」と言われたり、「帰れ!いなか!」と言われたり。
言った生徒に拍手が送られたり。
いや、いまの先生も可哀想かな。
「死ね!」と言われたり、首を絞められたりしてるんですよね。
それでも先生が辞めることはめったにないのですから、すごいことです。
ただ、私は個人的には、先生がしょっちゅう辞めたり、いろんな先生が入れ替わり立ち替わりってのは、べつにそんなに嫌じゃないです。
いろんな先生がいることを生徒が体感することは、その後の人生に有益なんじゃないでしょうかね。
心がすっかり弱っているのに、我慢して続けるなんて気の毒だ…。
親御さんのほうでも、言いたいことをうまく言えずにいるなんて気の毒だ…。
特別支援教育に関して言えば、
1993年から2014年の20年間で
特別支援教育を受ける児童数が急増しているので、
先生の数が追いつかないのは当たり前と言えば当たり前。
子供の数が減っているのに障害者の数が増えているのはもちろん
これまで障害とカウントしていなかったものをするようになったからでしょう。
発達障害者支援法に、私はずっと反対の立場です。
多様性の範囲内にあるものの障害化、かえっていじめや差別を助長、ラベリング、危険な薬へのアクセス(20代までに精神の薬を服用してしまうと、自殺の可能性があるとして、保険にも入りづらくなります)、不登校増加(児童相談所等は学校のある日に来所を求めてきます)、ひきこもり増加、社会保障費がパンク、医療費増大…その他もろもろ。
野田聖子さんに山のような手紙を送りましたが、延々と無視です。
この女は人の話を聞かないのか?
と思ったら、そうでもありませんでした。
あるとき、発達障害と犯罪を結びつけて論じる記事が
大きな新聞の第一面にデカデカと乗ったときに、
なんとかして!とメールをしたら、
「私もとても気になっています。できる限りのことをします」と
速攻で返事が返ってきて、びっくりしたことがあります。
発達障害者支援法を考え直せという
あまり国民の共感を得られない意見には耳を貸さないけど、
犯罪と障害を結びつけられては困るという意見なら
聴く価値ありと思ったかな。
あれからしばらく安易な(そして間違った)結びつきを論じる記事は見られなかったのに、
今回の元農水次官の件で再燃しそうだ。
英一郎さん、被害者なのに…悔しい。
被害者を悪者にして…。
小学生らを襲いかねなかったなんて嘘なんですよ。
ファイティングポーズとってたなんて嘘なんですよ。
揉み合いになったなんて嘘ですよ。(抵抗痕がないでしょう)
父親の供述が信頼できないから実刑になったんですよ。
ああああっ! 英一郎さん、可哀想だあああ
大好きなお父さんに三十六箇所も一方的に刺されて…
あの母親、アスペルガーに生んで申し訳ない、なんて言いやがって…うわーっ
グレタ・トウンベリさんに謝れ
よく生徒さんがたに
「先生!そんなこと言ってんの先生だけですよ!すべてのメディアが先生と反対の意見ですよ」と言われるのですが、
べつに良いんですよ、それで。
メディアの方が間違っているのです。
あと50年は生きることになっているので、あせらず少しずつ
この社会を変えるべく発信していく所存です。