塾長の想い -BLOG-
塾長の想い その56
2020/08/21
主語は何?
海外セレブのインタビューや海外ドラマを見ていると、
時々、ん? と思うことがあります。
最初、I を使って自分の話をしていたのに、途中で主語が you になっている。
たとえば
I stayed up late that day. (あの日は私、遅くまで起きてたの)
と言ったあと、
You know...
Sometimes you don’t know what you’re doing.
(自分が何してんだかわからなくなる時ってあるでしょ)
のような感じです。
途中から一般論にしてしまっているのです。
それもweを使わずにyou を使って。
まあ、you のほうが自然ですが。
個人的問題が社会問題になってますね。
まあ、それは別に良いんですが。
主語を曖昧にしたいことってありますよね。
ポルトガル語は、人称が変わるごとに動詞が変化するんで、
そういうごまかしは効きません。
一人称、二人称、三人称、一人称複数、二人称複数、三人称複数
すべて動詞が変わるから、主語などなくても良いくらいです。
ある雑誌で、ドラッグ依存は個人の問題でなく、
誰にでも起こり得る問題だという趣旨の映画を絶賛してたんで、
私はその雑誌が大嫌いになりました。(English Journal)
誰にでも起こってしまってるのはアメリカであって日本を感染させるな。
しかし、開始が個人の選択でなく、学校や親の陰謀であれば、
確かに社会問題です。
それはともかくとして、英語に文句を言ってる場合ではないです。
日本語ほど、主語のわからない言葉ってあるでしょうか。
『二度と同じ過ちを繰り返さない』
何ですか? これは。
まったく白紙の頭でこれを聞いたら、
あ、日本が自分で原爆を被ったんですか、と勘違いするじゃないですか。
主語は何ですか、主語は。
人類だそうです。
ふざけてますね。
アメリカ
と入れようとしたら、GHQに怒られたというのは本当ですかね?
私ならもっと、主語のはっきりした文を作るのに。
二度とするなよ、アメリカ。と。