塾長の想い -BLOG-
塾長の想い その120
2023/10/24
Pode falar. Não sou Judeu.
私の常駐するサイトで、アメリカはイスラエルとほぼイコールなんだ、一心同体なんだ、という声を聞くのですが、私としては、うっそーって感じです。
アメリカ人の中でも、ユダヤ人に対する感情は、微妙に卑しい。
ヘミングウェイの『日はまた登る』という小説を読んだときは、ユダヤ人に対する蔑み、差別があまりにもひどく、読み終わったときに耐えられなくて本をビリビリに破り捨てました。
アメリカンスクールにいたとき、ジュイッシュ・ホリディとかいうやつがありました。
ユダヤ人の祝日だそうで、その日は、ユダヤ人がみんなお休みしていたので、仲良しがいなくて寂しかったです。
その学校は、えらくユダヤ人が多かったようです。多くはリーダー格で、頭が良くて、そしてとてもとても優しかったのを覚えています。アメリカ人の中には、差別的な言動をとる人もいますが、ユダヤ人でそういう人は、見たことがありません。みんな対等に接してくれて、本当に本当に良い子が多かったです。
さて、ジュイッシュ・ホリディに、ポルトガル語の授業に、Jの奴が満面の笑みでやってきました。
「いやー、今日は良いねえ!ユダヤ人がみんないなくて最高の学校だね!!」と言います。
先生が「J!」と睨みました。
するとJが「なんだ、先生もユダヤ人だったの?」
そうしたら、先生の返答が
Pode falar. Não sou Judeu.
Jがポカンとしていると、英語でも同じことを言いました。
You can say that. I am not Jewish.
言っても良いのよ。私はユダヤ人じゃないから。
やれやれ、周りにユダヤ人がいないと思って、よく言うよ。
ちょっ道徳に欠けた学校だったかも知れません。