塾長の想い -BLOG-
塾長の想い その144
2024/06/07
【知恵袋のAI回答者】その110の続き
2023年6月27日に書いたブログの続きです。
あの後、例のAI回答者(あいなさんと言います)は、すっかり見かけなくなったのですが、
『生き方と恋愛、人間関係の悩み』では、まだカテゴリーマスターですね。
Yahooでは、AI回答であると名乗らずにAIを使った回答をすることが禁じられました。
(あいなさんも人間に戻ったのかな)
そして堂々と、知恵袋専属AI回答者がAIと名乗って回答するようになったのですね。
最初は『生き方と恋愛、人間関係の悩み』だけだったのに、『日本史』『世界史』そして今やありとあらゆるカテゴリーに。
それも、最初はひとりだったのに、今は3人ですよ。勘弁してください。人間と話したくて来ているのに、AIはノーサンキューです。おまけに時々「・・・と思います」とか言うんですよね。嘘つけ、お前が思うことなどできるわけない。「・・・と思われます」と書け、と思います。
しかし、助けになったこともあります。
スケジュール管理ができなくて頭が割れそうだ、と相談すると、
まず、あなたの散らかった頭を落ち着けなさい、予約をストップさせなさい、そして次の予約しか取れないことにしなさいといった感じのアドバイスをされ、
その通りにすると、めちゃくちゃスッキリできたのです。おおっ! すごい!
AIが最初に「生き方と恋愛、人間関係の悩み」で活躍したの、なぜだかわかりますよ。
心理学というものが、統計データに大いに依存しているからです。
知人が「カウンセラーに話すとスッキリした」と言ってた意味が実感できましたよ。
しかし、誤解してはならない。私は心理学は嫌いである。統計も嫌いである。ひろゆきも嫌い。
いや、ひろゆきまで悪く言うのはいけませんね。
あの人は昔、娘が東京ビッグサイトで会ったのです。写真も一緒に撮ってもらったり、すごく親切だったそうです。
しかし、YouTubeの動画、なんですか、あれ。
「おれ、なにやってもダメなんです」
「生活保護もらってください」
「人と会うのが怖いんです」
「会わなければ良いじゃないですか」
「息子に友だちができません」
「できなくても構いません」
うわあああっ! 身も蓋もないとはこのこと!
でももちろん、口から出まかせで言っているのではなく、データに基づいて言っているのだと思いますよ。
データに基づいて言っているのは、AIもひろゆきも同じですが、ひろゆきのほうがまあ、愛があるので、まだマシ。
何が言いたいかというと、私はAIと心理学が嫌いだと言うことです。(助けてもらったくせに!)
AIと心理学は現在のデータに基づいています。
(心理学は、そうでないものもあるらしい)
だから新規性と進歩性がないのです。
それに比べて人間は
話していて、時折「おおおおおっ!」と思うことがあるのです。
その人の独自性、AIが拾っていない新しいデータ、その他色々。
それにAIは、まったく信じられない間違いをする。
ガーシーは背任罪だと言ったり
最年少で首相になったのは伊藤博文でなく岸信介だと言ったりする。
どこからそんな話を持ってくるのかわからないけど、生身の人間のしないような間違いをする。
だけど、人間の回答者は、どこからそんな悪意が生まれてくるのかと不思議になるような不愉快な回答をすることがある。
あいなさんには、それが一切なくて、ただただ、「応援します」「寄り添います」「あなたは正しい」「あいなでした」でした。
私は正直、そういうのとても気持ち悪いのだけど、あの人間のドロドロした悪意の垂れ流しに比べると、ずっとマシなので、だからあいなさんはカテゴリーマスターだったのでしょう。